興味本位で始めた柑橘栽培。田舎ビジネスで利益を出す難しさを実感した理由

こんにちは。FarmNozomi代表の齊藤です。

私は養蜂や和梨栽培を中心に農業を行っていますが、「柑橘も育ててみたい」という興味から数本の柑橘栽培を始めました。

スーパーでは一年中見かける人気の果物ですし、「家庭でも育てられるなら販売もできるのでは?」と考えたのがきっかけです。

しかし、実際に育ててみると「栽培できる」と「利益を出せる」は全く別の話だと感じました。

今回は、私が実際に柑橘栽培を行って感じた、田舎ビジネスとして利益を出す難しさについて紹介します。

目次

結論

柑橘栽培は育てることよりも、利益を出し続けることの方が難しいと感じました。

もちろん、大規模経営やブランド化、高単価販売に成功している農家さんもいます。

しかし、小規模で始める場合は、収穫できても思ったほど利益が残らないケースも少なくありません。

実際スイートスプリングを販売できるクオリティを作れるよう努力をしましたが糖度1歩届かず、、、、

事業としてするには難しいと判断

理由① 収穫まで時間がかかる

柑橘は植えた翌年から十分な収穫が期待できる作物ではありません。

苗木を植え、

  • 剪定
  • 草刈り
  • 肥料
  • 水管理

を繰り返しながら数年かけて樹を育てる必要があります。約3年ほど掛かります。

その間も草刈りや堆肥やり等は必要です。

理由② 年間を通して管理が必要

収穫時期だけ忙しいと思われがちですが、実際は一年中管理があります。

例えば

  • 草刈り
  • 剪定
  • 害虫・病気の確認
  • 施肥
  • 水不足対策

などです。

特に近年は猛暑や少雨の影響も大きく、天候への対応が重要になっています。

作業時間を時給換算すると、「思った以上に利益が残らない」と感じる人も多いでしょう。

理由③ 販売が一番難しい

収穫できても、それだけでは売上になりません。

販売先がなければ、

  • 直売所
  • 道の駅
  • インターネット販売
  • 委託販売

などを自分で開拓する必要があります。

さらに、

  • サイズ
  • 見た目
  • 糖度

によって価格が大きく変わることもあります。

作る技術だけではなく、「売る力」も必要なのが農業です。

一個だけで販売するなんてことは出来ないのも難しい所です。良いミカンができた!1個100円で売ろうとか出来ないので箱で良い物を生産できなければ事業としては成り立ちません。

理由④ 利益率だけを見ると他の作物と比較してしまう

私は和梨や養蜂にも取り組んでいます。

そのため、

「同じ時間を使うなら、どの作物が一番利益を出せるのか」

という視点で考えるようになりました。

これは柑橘が悪いという意味ではありません。

限られた時間や労力をどこに配分するかを考えると、収益性や販売方法まで含めて判断することが重要だと感じています。

和梨=利益は良いけど数を作るのは技術が必要。販売はかなりのスピードで消費可能。

キウイ=数は大量に作れるけど販売方法は工夫しないと売れない

こんな感じで果樹には消費期限ではなく、賞味期限があります。我々、生産者は苦労をしますが買って下さるお客様に美味しい物を届けたいけど難しい場合は多々あります。

私が感じたこと

柑橘栽培は決して簡単ではありません。

しかし、果樹栽培の基本を学べる魅力的な作物でもあります。

もし趣味として育てるなら、とても楽しいと思います。

一方で、田舎ビジネスとして利益を目的に始めるのであれば、

「どこで売るのか」

「いくらで売れるのか」

年間どれだけ利益が残るのか」

ここまで考えてから始めることをおすすめします。

ココが面白い所

果樹を始めるうえで最も重要な事は品種です。これは間違いないです。

今回、私が選んだ品種は

  • スイートスプリング
  • 天草オレンジ

になります。

なぜ?スイートスプリング

項目内容
品種上田温州 × 八朔
収穫時期12月下旬~1月
食べ頃1~3月(追熟後がおすすめ)
糖度約11~14度(条件が良ければ15度前後)
酸味比較的少ない
果肉プリプリしてジューシー
香り爽やかな柑橘香
少ない~やや多い(受粉状況による)

あんまり聞かない柑橘を植えたかったというのが本音です。生育状況を見る限りではよく育っています。そこまでの管理はなくても美味しい実はなる印象です。剪定の仕方が悪かったのか今年は実付きが悪いです。

もう一つは天草オレンジです。

天草オレンジは自分が食べた時に非常に美味しいと感じたので憧れで栽培を始めました。

苗木も高くて10本購入し5本のみ2年以上生存しました。

栽培に関しては難しい分類かと思います。

項目内容
品種(清見×興津早生)×ページオレンジ
品種登録1995年
収穫時期12月下旬~1月上旬
果重約180~250g
糖度約12~14度
酸味少ない
果肉とても柔らかく多汁
香りオレンジに近い爽やかな香り

事業としては難しいけど美味しい柑橘を作るのは継続していきたいと思っています。

まとめ

興味本位で始めた柑橘栽培でしたが、実際に育ててみることで、利益を出す難しさを実感しました。

農業は「作れば売れる」時代ではありません。

だからこそ、

  • 栽培技術
  • 販売力
  • ブランドづくり
  • 情報発信

これらを組み合わせることが、これからの農業には必要だと考えています。

これから新規就農を考えている方や、柑橘栽培に興味がある方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

syotaのアバター syota 代表

宮崎県高原町で整骨院を10年経営。
整骨院を経営しながら祖父と父から農地を引き継ぎ、養蜂と果樹に日々奮闘中!!現在は果物加工と農地拡大を目標に頑張っています。

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