今回は春の管理について解説します。
FarmNozomiは移動養蜂とは違い、定住型の養蜂スタイルになります。
同じ場所では蜜源が限られますので蜂場も3か所に分けて採蜜しています。
令和8年4月撮影↓
春の管理の重要性
- 女王の産卵開始
- 働きバチ活性
- レンゲ・クローバー・菜の花開花
群の爆発フェーズになる【3月~】
ここでしっかり管理をして4月の採蜜で万全に出来る事が何より重要になります。
ここでの管理を怠ると花と時期がずれて大幅な損に繋がります。
管理内容
- 群勢チェック
- 巣箱の拡張
- 分蜂対策
当園では、ミツバチの健康と採蜜量の安定化を目的に、科学的根拠と実地経験に基づいた管理を行っています。
主に以下の4つの要素を軸に、群の状態を総合的にコントロールしています。
経験に関しては創業70年の歴史の養蜂場で幼少の頃より養蜂に触れ独立した経緯がございます。
■ 群勢チェック(群の健康状態の把握)

ミツバチの生産性は「群の強さ(群勢)」によって大きく左右されます。
当園では定期的に巣箱内部を確認し、以下の項目を重要視しています。
- 働き蜂の数(密度・活動量)
- 女王蜂の産卵状況
- 幼虫・蛹の状態(ダニ)
- 貯蜜・花粉の蓄積量
これにより、採蜜に適した強群を維持すると同時に、病気や異常の早期発見を行います。
重要性順に並べると
密度>ダニ>産卵状況>貯密量になります。
あくまで私の経験に基づいたものですが重要視している順番です。
■ 巣箱の拡張(生産効率の最大化)
ミツバチは群が成長すると、巣内のスペース不足により活動が制限されます。
そのため、適切なタイミングで巣箱(巣枠)の追加を行い、十分な作業空間を確保します。
これは非常に重要な事です。
蜂の数が少ないのに巣をどんどん入れると温度を保てず、全く蜂が増えません。
私が超ベテラン養蜂家の方に見てもらった際に「蜂は良い!けど巣を入れるタイミングが早い!」と言われました。私も当初、そこまで考えなかったのですがベテラン養蜂家の言う通りその蜂は採蜜のタイミングが遅れてしまいました。
- 二段・三段構成への移行
- 採蜜専用スペースの確保
- 卵のスペース確保
- 蜂のストレス軽減
これにより、蜜の貯蔵効率を高め、安定した採蜜につなげています。
■ 分蜂対策(群の維持と安定化)
春先は群が急激に増加し、「分蜂(群れ分かれ)」が発生しやすい時期です。
分蜂は自然な現象ですが、放置すると生産力の低下につながります。
分蜂とは?
蜂の勢力が増えて独立してしまう事です。独立の王が産まれないように王台を潰し対策をします。
当園では以下の対策を行っています。
- 巣箱の早期拡張による過密防止
- 王台(新女王候補)の管理
- 群の状態に応じた人工分割
これにより、群の勢いを維持しつつ、安定した生産体制を確保しています。
FarmNozomiの考え方
ミツバチの管理は単なる作業ではなく、「群全体のバランス」を整えることが重要です。
- 群勢
- 蜜源環境
- 季節変化
これらを総合的に判断しながら、過度な介入を避け、自然の力を最大限に活かす養蜂を行っています。
今後も、持続可能で品質の高い蜂蜜づくりに取り組んでまいります。
養蜂家は近年、高齢化・季節などにより減少傾向にあります。
はちみつ市場の現状(市場規模と国内流通)
■ 市場規模
日本のはちみつ市場は、健康志向の高まりや自然食品需要の拡大により、安定した成長を続けています。
- 市場規模:約5,000億円規模(約5~6億ドル)
- 年間成長率:約3〜4%
- 用途:食品・飲料・健康食品・化粧品など幅広く利用
■ 国内流通の実態
日本のはちみつ流通は、非常に特徴的な構造をしています。
- 年間流通量:約4万〜5万トン
- 国産:約2,600〜2,800トン
- 輸入:約4万トン以上
👉 国産比率:約5〜7%
■ 輸入依存構造
- 輸入比率:約90%以上
- 主な輸入先:中国(約70%)
👉 低価格帯は輸入品が中心
👉 国産は高付加価値市場に集中
■ 今後の市場動向
- 砂糖代替としての需要増加
- 健康・美容用途の拡大
- 国産志向の高まり
※蜂蜜は加熱するとたんぱく源が消失するので非加熱調理推奨。
という事を踏まえ、我々養蜂家も頑張ってより多くの方の手に取って頂けるように精進します。

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